📺 朝礼の映像を別室へ!HDMI接続に沼る、難題を乗り越えた話
今回は、私たちが朝礼で使用しているテレビ会議システムの映像を、別の部屋でも見られるようにする際に直面した、ちょっとした技術的な課題とその解決についてご紹介します。
🙅♀️ 最初の挑戦:ワイヤレスHDMIでのつまずき
私たちの目的は、2階にあるテレビ会議システムの映像(HDMI信号)を分配し、1階のモニターにもワイヤレスで送ることでした。
そこで、まずは手軽に使えるワイヤレスHDMI送信機を購入して試してみましたが、ここで問題が発生してしまいました。
「なんだか映像がうまく映らない😱…」
原因は、新しく導入したワイヤレス送信機と、既存のテレビ会議システムとの間で、「ハンドシェイク」が上手くいかなかったことでした。
🤝 HDMI接続の裏側:EDIDとハンドシェイクって何?
HDMIで機器をつなぐ時、実はテレビやモニターと、PCやレコーダーのような映像を出す機器の間で、ものすごく速い「自己紹介と打ち合わせ」が行われています。
📜 EDID(イーディド)
これは、テレビやモニター側が持っている、「私はこんなことができますよ」という能力表のようなものです。
- Extended Display Identification Dataの略で、「拡張ディスプレイ識別データ」という意味です。
- このEDIDには、「私はフルHD(1920×1080)の映像を表示できます」「音はステレオまで大丈夫です」といった情報が細かく書かれています。
🤝 ハンドシェイク(握手)
映像を出す機器(テレビ会議システムなど)が、ケーブルを通してテレビ・モニター側のEDIDを読み込み、「じゃあ、この情報をもとに、最高の画質と音質で映像を送りますね!」と設定を完了させる一連の流れをハンドシェイクと呼びます。
私たちが最初に購入したワイヤレス機器は、この大事なハンドシェイクの途中で、テレビ会議システムとの間で情報交換がうまくいかず、接続に失敗してしまっていたのです。
🔄 フォールバック(代替策)
ハンドシェイクに失敗した場合、機器によっては「とりあえず映る画質・音質で試してみよう」と、自動的に設定を落として再接続を試みることがあります。これをフォールバック(fallback=代替策、予備)と呼びます。
しかし、今回の場合はフォールバックも上手くいかず、機器が通信エラーと判断して映像の送信を止めてしまっていました💩。
参考までに、ワイヤレスHDMI送信機はChromebookと接続して試したところ、なんの問題もなくミラーリング出力出来ているので、最終的には相性という判断に至っています。
✅ 🇯🇵 国内メーカーのデモ機で解決!
最初の機器での使用を断念し、私たちは国内の機器メーカーにご相談しました。
幸い、デモ機(お試し用の機器)をお借りすることができ、試してみたところ…
無事に映像が1階のモニターに映りました!👍️
国内メーカーの機器は、様々な映像機器との互換性を高める工夫がされており、今回のテレビ会議システムとのハンドシェイクもスムーズに行うことができたのです。
💡 まとめ:安心と実績が大事!
今回は、映像を分配するというシンプルな目的の裏に、EDIDやハンドシェイクといった専門的なやり取りが関わっていることを改めて実感しました。
特に業務用で様々な機器を組み合わせる場合、ただ安いものを選ぶのではなく、「確かな実績」と「サポート体制」を持つメーカーの機器を選ぶことの重要性を再認識しました。
この経験を活かし、これからもお客様に安心してお使いいただける環境づくりに努めてまいります!